君と手をつなぐ話
シェリィは裸で駆け回る。


こら、
分別のつかない小さな子どもじゃないんだから、
それはいけないだろうと、
エドモンドはシェリィに恥じらいというものを与える。


とたんにシェリィは、
浴室に舞い戻り、
ぱたんとドアを閉め、
籠城の構え。


エドモンドはとってもあわてて、赤いワンピースをシェリィのために急ごしらえする。


どうぞと、エドモンド。


疑うように、ドアの隙間から見つめるシェリィ。
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