孫への贈り物
夢の動物園

真っ青なお空です。
お日様が暖かい日にしてくれました。

実優ちゃんと宗亮くんが
動物園へのお出かけです。

牛さんが大きな声で鳴いています。
実優ちゃんを呼んでいます。

牛さんが言いました。
「ママのおっぱい、好きですか?」

実優ちゃんが言いました。
「・・好きだよ。」

でも小っちゃな声だったので
牛さんには聞こえませんでした。

牛さんがもう一度聞きました。
「ママのおっぱい、嫌いなの?」

今度は大きな声で実優ちゃんが答えます。
「大好きです!
でも今は弟の宗亮にあげてるの。」

「そーかい、そーかい。
実優ちゃんは、優しいんだね。」

「牛さん、どうして?実優ちゃんのお名前知ってるの?」
不思議がる実優ちゃんです。

「そりゃ知ってるさ。
みーんなの名前を知ってるよ。」

「じゃあ、宗亮の名前も?」

「もちろんだとも。
遊びに来てくれる子の名前は、みーんなね。」

「すごいんだね、牛さん。」

「えっへん!すごいだろう。」

牛さんが、ぺろりと宗亮くんをなめました。
びっくりした宗亮くん、大泣きです。

実優ちゃんが牛さんに言いました。
「宗亮をいじめちゃだめ!
よしよし、もう怖くないからね。」

牛さんが、大きく頭を下げて謝りました。
「ごめん、ごめん。
驚かすつもりじゃなかったのに、ほんとにごめん。」

実優ちゃんが、宗亮くんの背中をトントンと軽く叩いてあげると
宗亮くんは、すぐに泣き止みました。

「あのね、宗亮。牛さんが、おはよう!って言ったんだよ。」
実優ちゃんがそう言うと、宗亮くんは、にっこり顔になりました。

< 1 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop