学園恋愛事情
「初めてのだから浮かれて、話に来ただけだよ!!」
里奈…お前も口が悪いな。
つーか、お前ら心が荒んでる。
普通は、お前らの様に告られ慣れはしてないんだよ。
ちょっとかっこいい人やかわいい子に告られたら、誰だって自慢したくなるもんなんだよ!!
「歌音は何も考えてないから考える様に言ったよ。」
「由真!!余計なことすんなよ!!」
「馬鹿か?!余計なことじゃないじゃん!!昨日、ちゃんと話し聞いてたの?!」
「聞いたよ。」
聞きたくないのに聞かされたんだよ!!
朝だって、そればっかり考えて…
「本当かよ。」
「放課後デートだよ?!」
「わかってる!!」
里奈まで…俺の心をえぐるな!!
耳を塞ぎたくなる。
男を…俺を…これ以上惨めな気分にさせるなよ。
「わかってない。…ちゃんと理解してる?告って返事を聞かずに『お互いを知って行こう』って言われたんだよ?しかも…今日"から"スタートだよ?!」
里奈が言い終わると、タイミング良く…チャイムが鳴った。
「また来る。」