天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
その事を不思議に思いながら、小岩井と別れて歩いていった雪菜。

彼女が去った後。

「……よくない兆候ですね」

様子を見ていた死神少女が、木の陰から姿を現す。

「…よくない…?」

「ええ」

小岩井の問いかけに、彼女は頷く。

「こんな事は初めてのケースなのですが…雪菜さんは、幽霊時代の小岩井さんの事を思い出してしまうかもしれません」

< 169 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop