dearest


・・・ッは!?

そんなこと一切聞いてませんけど!


「それでこの子は如月さんの子供の如月 翔くんよ♪瑠実の1つ下で高校1年生」



1つ下!?
年上に見えちゃうのはなぜッ!?


彼をじっくり見ると整った顔立ちにスラッとした長身。


絶対モテるだろうと推測出来る。


「2人が仲良いこと知ってお母さん安心だわ。じゃあ後は任せるわ」



そう言ってお母さんは部屋から出ていった。


「お母さぁッーん!」



勘弁してよ・・・。

いきなり弟出来ても何話せば良いか分かんないじゃんッ!



~♪♪♪~



彼の手から聞こえる着信音。



あッ。

携帯返してもらってない。



「あのー・・・。携帯返してもらえませんか?」




おそるおそる彼の方に手を差し出してみた。


すると彼は携帯をいじり始めた。



「あの、ロック掛かってるから見れませんよ」




そう余裕こいていたらロック解除の音が聞こえてきた。



「ッえぇぇー!?」



この人天才!?



普通ロック解除なんて出来ないよ!



というか、メールBOXを見られたらやばいッ!



今まで彼氏の弘樹としてきたラブラブメールが!



バレてしまうーッ!


 





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