【短】最狂恋愛活劇
0.雷
「由良お嬢!お誕生日おめでとうございます!」


朝起きるなり、家中でこんな声がする。

それも、うっとうしい男ばっか。


一人目、二人目までは笑顔で返してたけど、もう無理。

全無視。


「朝食はお嬢の好物、オムライスにしました!」


ニッコリと満面の笑みで若い奴が言った。


まぁ確かに、オムライスは好きだけど?

朝からはいらないだろ。




「ん?由良、どうした?顔色がよくないな」


部屋に顔を出したのはあたしのお父さん。


我が桜組の三代目組長。

簡単に言うと、ヤクザの親分ってやつ。

そしてあたしはその一人娘。
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