責任取ってよねっ!
ここは男子校。でも私は一応女の子だから顔がひどいみたいなことを言われると傷つくんだよ?
少しだけ涙がにじんで、でも泣いたら怪しまれるから私は、ぐっと我慢して涙目で雅大君をみた。
「やっぱり、迷惑だった?」
だよね。こんなにドジで間抜けで顔面が崩壊してる人なんかに『よろしくね』って言われて普通ならよろしく出来ないよ。
「湊、もう勘弁して。そんなに可愛い顔を見せないで。」
時雨がそういって私に抱きつこうとした。
その時。
ガシッ
バタン。
一瞬の出来事で私は、何が起こっているのかわからなかった。
とにかく今わかることは、
雅大君の部屋の中にいることだけ。暖かい雅大君の手が。
でもなんでこんなことをするんだ?
「やめろ。湊は男だ。」