呪印を刻まれし者
また話しを続けるマシュー。
体勢を変えて、頭を足でぎこちなくかいている。
「呪われた者は大切な何かがなくなった時に、無意識に力を出すことが多い。暴走することもなくわない。じゃあ君の能力はなんだろうか?自分で分かるかい?」
僕を見るマシューの黒目が大きくなる。
「君は命を操れる。生も死も。君の能力に名前を付けるとすれば…」
僕は硬直した。
生と死を操れる?
じゃあやっぱりあの時のも…
そんなことがグルグルと
頭の中を回る。
