チョコから始まる甘い恋
私は動揺を隠せないでその男の子をじ~っと目で追っていた。横で明日香がニタニタ笑っていたとは気づかずに…。



「佳織?」



私は明日香の声で我に返りいつも通りの声で

「何?」


と返事を返した。

案の定返ってくる答えは決まってる。


「なんでもないよ。ただ呼んでみただけ♪」


ほぅらね…。でも明日香サン…口が妙にニタついてるのは私の気のせいでしょうか…

はぁ~明日が来るのが嫌だなぁ~と思う私だった。



明日香の質問攻めは私にとってかなり煩しい。



だって、全体聞いてくる内容は全部恋バナしかないからねっ。



私、あんまり恋バナって好きじゃないし。やっぱりチョコが一番でしょ(嬉)



――…でも、なんかいつもならチョコのことばっかり考えてるのになんであの男のこが頭から離れないんだろ…。


よくわからないまま私は家に帰っていった。



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