社長の彼とあたしの最後の恋愛


ロンドンからの飛行機は、もうとっくに着いてる。


「もうすぐよね。洸輝が出てくるのは」


ゲートの出口で、あたしはドキドキしながら待っていた。



海外出張から10ヶ月。


洸輝のプロジェクトは、大成功を収め、晴れて帰国する事になったのだった。


この10ヶ月、一度も会えず、電話も7回だけ。


最後の一ヶ月は、メールしかなくて…。




< 2 / 121 >

この作品をシェア

pagetop