社長の彼とあたしの最後の恋愛
トラウマ


――何?何か聞こえる…。



洸輝の書斎から、女の人の甘い声が聞こえる。


そういえばさっき、美由が入って行かなかったっけ?


決まり文句、“仕事なので”、そう言って…。


ちょっと待って。


甘い声だけじゃない。


少し荒い、この息遣いは…。


洸輝よね?


間違いないよ。


あたしを抱く時にも、この息遣いは、聞こえるから…。




< 42 / 121 >

この作品をシェア

pagetop