恋色カフェ


人懐っこい笑顔には、まだうっすらと幼さが残っている。それが、逆に彼の魅力になっていると言ってもいいかもしれない。



しかし、さっきの台詞。さすがに私には社交辞令だろう。そんなのは私にでもわかる話。

正直、私だって2つ年下の勝沼君は、弟のようにしか見れないし。


──なんて。


軽くあしらうポーズをとりながら、心の深いところではそれをしっかり受け止めてしまっているところ、私もまだまだ、なのかも。



あれこれ、頭に廻らせながらコーヒーの香りに癒されていると、隣からとんでもない台詞が聞こえてきた。


「しっかし、わかりやすいっすね、店長」


「え、何が?」


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