恋色カフェ
「……で?」
「はい?」
「そ、れ、で、よ」
理英さんはニヤリと笑みを浮かべると、意味ありげにわざとらしく、一文字ずつ区切ってそう言う。
「それで、って……何が、ですか?」
「え、ちょっと。まさか……ってことはないわよね」
さっきから理英さんは何を言っているのか、話がよく見えない。困惑していると、驚きの言葉が耳を揺さ振った。
「煕さんと、付き合ってるんでしょ?」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
まさか、元妻の口からそんな台詞が飛び出すとは。
「その様子じゃ、まさかのまさか、なの……?」
煕さん、何やってるのよ、と理英さんは大きくため息を吐いている。
「あ。もしかして彗ちゃん、他に付き合ってる人がいるとか?」
「いえ……今はいません、けど……」
一瞬、秀人のことが頭をよぎった。が、今は違う話なんだから、と、慌てて隅に追いやる。
──それよりも。