Mirror World
破壊の街・ルスデルの悲劇
話し掛けて一歩ずつ階段を登りあげる。
けど、それは絶望に過ぎない。
何故なら、アリス、彼女は‥

「アリス‥私はアリス?」

と、無表情で呟いた。
対抗しようと、身を乗り出そうとしたが、階段がふっと姿を消し、漆黒の中に飲み込まれた。


「大丈夫か?優兎」
「案内人‥。有難う」

落ちたせいで少し気が飛んだ。
僕を大事に包むのは、あのデビルクラウン。
案内人には照れくさそうに別に、と答えた。
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