派生小説第3話

「そっか・・・まぁ、そんなこともあったけどな・・・。」


 言うと、硫藕は腰を下ろして、タバコをつける。


 一息ついて・・・。


「久々に会った、お前に言うのもなんだけどよ・・・。正直、別れようと思っている。」


 ・・・・・・・・・え?


「・・・何でだ?」


 頭が混乱する。


 目の前が真っ白になる。


 ・・・僕の目の前にいる男は、今なんと言った。


「そりゃ、愛していた時期もあったさ・・・。婚約だって本気で考えていた時期もさ・・・。だけどな・・・何かが違うんだよな・・・。」


 何が、違うんだ?


 いったい、何が不満なんだ?


 だけど、そんな言葉は一言も口に出せずに、硫藕は、とても悲惨な言葉を口にした。




「・・・・・・・・・俺は、ティアラのことは、もう愛していない。」



 ・・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・・・頭が混乱する・・・・・・・・。


 ・・・・目の前が真っ白になる。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・世界は、ゆがんでいる・・・・。


 いや、ゆがんでいるのは、僕の目か・・・・・・・・・・・。





つづく。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

僕らの宇宙戦艦奮闘記

総文字数/94,116

ファンタジー140ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
お待たせしました。 「我ら地球防衛中学生」の改正版になります。 メンバーも増え、戦艦のことを一から勉強して、無理のない設定にしたつもりですが…余計にこんがらかってしまったかも^^; とにかく、第二試作型として、上げてみます。 感想とか、そこはそうじゃねぇ~!みたいな、ツッコミもらえるとうれしいです。
夏と秋の間で・乙

総文字数/76,669

恋愛(その他)147ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
とりあえず、まったく同じタイトルの、別バージョンの物語。 今回のヒロインは転校生。 ぶっちゃけ、57ページまで、内容は一緒!! 甲を読んだ人は、57ページから読んでも内容はわかるよ~。 でも、途中から、ガラリと、作品が変わるから注意してね
夏と秋の間で・甲

総文字数/97,117

恋愛(その他)221ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
幼馴染と転校生、そんなありふりれた、ベタベタな物語。 甲は、その幼馴染編と言ったところです。 はい、私が唯一書いたことある恋愛小説です。 ずっと、非公開にしていたのですが、ちょっと暇なので後悔してみようと思いました。 相変わらずの、誤字脱字だらけだけど、たぶん面白いよ。 だから、読まないと、公開するよ!!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop