夢はひそかに…できないっ *草食王子にkiss*

お風呂上がりのほかほかした体で、星条くんの部屋のドアの前に立つ。

はぁ、星条くんは本気なのかなぁ……?

もし、危なそうなら謝って自分の部屋に逃げこめば大丈夫。

鍵も付いてるみたいだしね。


ふぅー、と深呼吸をして……。

コンコンコンッ

「はい」

「ああの星条くんっ、おおお、お風呂終わったよ」

「うん、入って」


カチャ

ドアを開けると、片付いた部屋が広がる。

星条くんは勉強してたみたいで、机に向かって座っていた。


「きちんと温まった?」

「うん、お先にごめんね」

「いいえ……じゃ、付いてきて」


そう言って、星条くんは部屋を出た。


行く先は、ひょっとしてし、し、寝室……!?

破裂しそうな心臓を抑えて、星条くんについていく。
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