定義はいらない
駅に着くと週末の横浜駅はやはり混雑していた。

みんな仕事終わりとか飲み会終わりとかで

週末の疲れた顔をしていた。


急に明るい照明の下に出て私は化粧の崩れを気にする。

店から出る前にトイレで化粧直しすれば良かったと後悔する。


「今度、どこかでご飯でも食べようか?」


まともに高橋君の顔が見れない。

うつむき加減で嬉しさを堪えて答える。

鞄から急いで携帯電話を取り出した。




そして携帯番号を交換して

1ヶ月間メールの交換をし合って

銀座で初デートの後に彼の家に遊びに行き

付き合うことになり

キスをして

セックスをした。




私は『彼女』になった。
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