シャクジの森で 〜月夜の誓い〜【完】
今日は週末だ。
メイドたちは週末の午後は夕方まで仕事がない。
束の間の自由な時間、城下に買い物に出かけたり、お茶を楽しんだりと
それぞれ有意義に過ごしている。
メイも今日は城の外で友人と会っている。
久しぶりに友人と会うことになったメイは、一人きりになるエミリーを心配して
「一緒に行きませんか?」「やっぱり私行くの辞めます」
などと一人であれこれ言っている。
「わたしは大丈夫だから。友達に会うのは久しぶりでしょ?
ゆっくり楽しんで来て・・・・ね?」
「でも」だの「やっぱり」だの言うメイをなんとか宥めたエミリー。
そんなメイに薔薇園への行き方を教えてもらうのは
一苦労したことは言うまでもない。
部屋のテラスから遠く木々の間に垣間見える薔薇の苑。
城の敷地はとても広く、エミリーの部屋からは城門も見えないほどだ。
メイの話によると、薔薇園は敷地の中ほどに位置していて
王の来賓や客人たちをもてなすために造られたそうだ。
年数回のガーデンパーティもここで行われる。
ガーデンパーティの前後1週間は立ち入り禁止になるが
それ以外は誰でも自由に出入りできる。
そのため、平日は城の者たちが休憩時間に散策を楽しんでいる事が多い。
週末ならみんな出払っているために訪れる人もいないだろう。
以前から散策したいと思っていた薔薇の苑。
やっと行くことができると思うと、自然に足取りも軽くなる。
一つに束ねられたふわふわの巻き毛が、歩みを進めるたびに
猫の尻尾のように背中でふりふりと動く。
ふっくらとしたピンクの唇からは歌声が漏れている。
エミリーは動くたびにずれるメガネに辟易しながらも
弾む心を抑えきれずに薔薇の苑へと急いだ。
その姿を遠くから見つめる6つの瞳・・・
それは、後を追うように薔薇園の方へと向かった。
メイドたちは週末の午後は夕方まで仕事がない。
束の間の自由な時間、城下に買い物に出かけたり、お茶を楽しんだりと
それぞれ有意義に過ごしている。
メイも今日は城の外で友人と会っている。
久しぶりに友人と会うことになったメイは、一人きりになるエミリーを心配して
「一緒に行きませんか?」「やっぱり私行くの辞めます」
などと一人であれこれ言っている。
「わたしは大丈夫だから。友達に会うのは久しぶりでしょ?
ゆっくり楽しんで来て・・・・ね?」
「でも」だの「やっぱり」だの言うメイをなんとか宥めたエミリー。
そんなメイに薔薇園への行き方を教えてもらうのは
一苦労したことは言うまでもない。
部屋のテラスから遠く木々の間に垣間見える薔薇の苑。
城の敷地はとても広く、エミリーの部屋からは城門も見えないほどだ。
メイの話によると、薔薇園は敷地の中ほどに位置していて
王の来賓や客人たちをもてなすために造られたそうだ。
年数回のガーデンパーティもここで行われる。
ガーデンパーティの前後1週間は立ち入り禁止になるが
それ以外は誰でも自由に出入りできる。
そのため、平日は城の者たちが休憩時間に散策を楽しんでいる事が多い。
週末ならみんな出払っているために訪れる人もいないだろう。
以前から散策したいと思っていた薔薇の苑。
やっと行くことができると思うと、自然に足取りも軽くなる。
一つに束ねられたふわふわの巻き毛が、歩みを進めるたびに
猫の尻尾のように背中でふりふりと動く。
ふっくらとしたピンクの唇からは歌声が漏れている。
エミリーは動くたびにずれるメガネに辟易しながらも
弾む心を抑えきれずに薔薇の苑へと急いだ。
その姿を遠くから見つめる6つの瞳・・・
それは、後を追うように薔薇園の方へと向かった。