これが私の旦那サマ!


「いだいいだい!晃一くーん力加減力加減!」

「何言ってるのかな桔平君。」

メリメリ言ってる桔平さんの手がなんだかすごく心配になった。


「あ、あの!婚姻届…ちゃんと出せましたか?」

「あ、うん。出せたよ。」


私の言葉に西島さんは桔平さんの手を離し私の方を向いた。


「あかんわ~手の感覚ゼロやで。」


…桔平さん、お気の毒に…


「桔平。USBを置いて帰れ。今から百合ちゃんに話あるから。」

「はいよ。嫁ちゃ~ん!またお友達同士、茶ぁでも飲もうや~」

「は、はぁ…」


いつの間に私と桔平さんは友達になったんだろう。

桔平さんはテーブルにUSBを置いて西島さんにヒラヒラと手を振って私には何故かウィンクと投げキッスをして帰って行った。


それは桔平さんみたいにカッコイイ人がやるから許される行為だなぁと思いながら私は桔平さんを見送った。



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