俺様王子にご注意を

きっとあのことにふれては...
いけないのかな...?

「...。」

「...。」

そのままずっと沈黙だった。

すると和也がいきなり口を
ひらいた。

「玲奈さー、」

「なっ何?」

いきなりよばれて少しびっくりした。

「母さんと離れて暮らしてて寂しい?」

「へ...?」

和也がこんなこというなんて...
意外。

「あ、やっぱなんでもねーや。」

「さっ寂しい...かな。」

「なんで??」

「小さい頃からお母さんしか
いなかったし...。でも...寂しいけどなんかなれちゃっているんだよねー、よくいろーんなとこにあずけられっぱなしだったしさ...。」

「そっか...。」

少し重たい空気になってきているのが
わかった。

「でも...私...最初から2人だったから
そこまで寂しくは感じないよ?
でも...。」

「寂しいんだろ?」

「うん...。」
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