俺様王子にご注意を
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「それじゃ、ばいばーいっ。」
「ばいばいっ。」
私と和也は同じ家。村上くんは恵美を送るから
ここで別れる。
少し歩き出したところで村上くんが
走っておいかけてきた。
「どうしたの??」
「ハァ..ハァ...和也に言う事あったのに忘れてたから...さ。」
村上くんは和也の耳元でニヤニヤしながらコソコソと何か言っていた。
でも...私にはそれが聞こえた。
『好きな奴にさっさとコクれよ。』
さっき言っていた和也の好きな子ってことだよね─......?
和也はそれに黙ってうなずいていた。
嫌だよ─.....。
和也...告白してしまうの?
今日なの─.....?嫌だよ.....。
フラれてしまえばいいのに─.....。
私はそんな最低な事を考えてしまった。
なんてひどい事を考えてしまったんだろう。
私は最低だよ.....。
「じゃあなっ!」
村上くんはまた走って恵美のとこまで
戻っていった。
それと同時に─...
瞼が急に熱くなった。
そして視界がだんだんぼやけてきた。
私はどうしてこんなに弱いの?
小さい頃からすぐに泣いてお母さんや
周りの人を困らせてばかりだった。
¨泣き虫¨と何度も言われ続けていた。
そんな弱いままでいいの─?
自分の幸せばかり考えてしまっていていいの?