俺様王子にご注意を
「だって和也は私からキスしても
こうやって平然としてるもん!
こっちがキスされるとき死にそうな
くらいドキドキしてるのにっ!
分かってんの!?」
次は玲奈は急にキレ始めた。
「はっ...ははは。はははははっ。」
俺は笑って涙が出てきた。
「なっ何で笑うのよっ!?」
玲奈は複雑そうな顔をして
俺を見ている。
「だってさ...。へえー、玲奈ちゃん
ドキドキしちゃっているんだなーって
思っちゃって、さ。」
玲奈が可愛くてつい意地悪を
言ってしまう。
「なっ何よ!ばかーっ!」
バカでもいいんだ。
この時間がずっと続けば。
「ひゃっ!?いきなり何っ!?」
俺は、急に玲奈をギュッと抱きしめた。
玲奈も最初は驚いていたけど
ギュッと俺を抱きしめ返して
くれていた。
「ねえ、和也...。」
「しっ、ムード壊れるだろ。」
「はあ...?何よ///それ。」
決めた。
今を─この時間を精一杯
楽しんでやるって─。
この手で永遠を作ってやるって─。