初恋は夢の中
それは 突然に…
― 高校2年生の夏。 ―



今年の夏は、いつになく真夏日が続き、明日も記録的な暑さが更新される夏。


もうすぐ夏休みが始まり、今年の休みは何をしようかと友達と話していた夏。


学校帰りに、スタバに行くかマックに行くか迷っていた夏。




そして、いつも退屈な授業…
ぼーっと外を眺めたり、手紙回したり、マンガ読んだりして時間を潰す。


段々、先生の声が子守唄になってきて眠たくなる…


… 寝るかな。。。
…目を瞑る…





『カンザキ…、カンザキ…』

遠くで、私の名前を読んでる人がいる。。。
ゆめ…?か…

「おい!神崎っ!」
何度も揺さぶられ、先生に起こされる。


ハッ!
と、目を覚ますと先生が二人いた。


「ヒッー! ごっ、ごめんなさいっっ。ただ、目を瞑っていただけですぅー。。。」


「何を言ってるっ!すぐ、帰る支度をしなさい!ご両親が大変な事になったと、今警察から電話があった。」



先生…?
何言ってるの…



ケイサツ…

ゴリョウシンガ…

タイヘン…


先生、何言ってるの…


一瞬、私はどこにいるのか、分からなかった…

ただただ、セミの声がウルサイ
夏の日だった。。。



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