初恋は夢の中
蜜月
―― 7月7日 七夕の日 ――


先生と私の誕生日。

そして、二人の結婚記念日。


今日から、工藤 美和子になったのだ…。

工藤 茂康の妻。


妻と言う響きは、ちょっとくすぐったい…



今日の記念に、先生は浴衣を買ってくれた。

淡いラベンダー色のぼかしの地に、愛らしい小花とバラが花開く大人っぽい浴衣に、帯裏に蝶が舞う同系色のピンクの帯を合わせ、片蝶結びにする。
淡いピンクの蝶の帯留めを付けてみた。


早速、先生に浴衣を着て見せた。

先生は、浴衣姿も綺麗だよと、言ってくれた。


先生の言葉を聞いて、耳まで真っ赤になって、私は照れた…



そして私は、せっかく浴衣を着たから、花火大会に行こうと、先生を誘う。



毎年、この時期に家の近くの川で、花火を打ち上げている。


打ち上げ時間は、小30分ほどだ。


しかし、思った以上の人、人、人、人、人、で、
先生は、私がはぐれないない様に、手をしっかり握っていてくれた。



花火は、色々な形が打ち上がり、綺麗で楽しかった。



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