ヤンキー彼氏と地味子の恋。

オリエンテーション企画に一生懸命取り組む姿、

企画成功の時に見せた心からの笑顔、

言葉遣いは悪いけど本当は優しいとこ、

あたしは、そのオリエンテーションで本当の彼を見つけた。


恋なんかしたことないから、
何が恋なのかわからないけど……


『あたしも……永瀬くん、好きです。』


彼にそう返事をした。


『マジ?うそ、なんかすっげぇ嬉しいかも。』


そう笑顔で言った彼は、あたしをギュッと抱きしめた。


『えっ!!!えっ?!!な、な、な、な、な、なが、なが、なが、なが、ながせ、ながせ、永瀬くんっ?!!』

『焦りすぎ。(笑)かわい(笑)』

『や、や、や、や、や、や、や、や…だ、だ、だ、だ、だ、だだって、こ、こ、こ、ここ、が、が、が、が、学校の、き、き、き、き、教室、で、で、で、で、です!!!』

『…放課後だし、誰もいないからいいじゃん。』

『で、で、で、で、で、でも!』


あたしの心臓が止まりそうでおかしいんですっ!!


『…莉子……って呼んでい?ってか、呼ぶけど。』

『…あ、…は、は、はい。』

『……キス……してい?ってか、するけど。』


『…あ、……は、はい…って、ちょっと、待っ……んっ。』


あたしの抵抗も虚しく、
彼の唇とあたしの唇が触れた。



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