わかっていたはずなのに…
結ばれなくても…
「はい、これ〜」

「なに!?」

ラッピングされた小さなものを君は俺に渡した。

あけてみると、星が3つ連なっているストラップだった。
「明日誕生日でしょ?おめでとう!」

「なんで知ってるん?」

「メアド。」

そう君は笑って言った。
俺のメールアドレスには誕生日が入っていた。

「ありがとう。」

素直に本当に嬉しくて…別に自分の誕生日を忘れていたわけではないけど、言ってもない、知るはずもない俺の誕生日を君が可愛く祝ってくれたこと…君の愛を図々しいかもしれないけど勝手に感じた。

不意に涙が零れそうになったけど…我慢した。

「ビックリした?携帯この前買ったからストラップにした。」
「ビックリするよ。嬉しすぎるよ!」

< 16 / 23 >

この作品をシェア

pagetop