赤い狼 四










――――この時はまだ知らない。






「白兎稚春…ね。」






金髪の女の子がそう呟きながら口角を上げて笑った事を。




「私はあんたの味方よ…。






ひな。」





"ひな"という存在も。




受け取った手紙で、止まっていた時がゆっくりと動き始めた事を。






この時の私は、全て知らなかった。







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