死せる朝日の会
「そりゃあそうだろ。 だいたい今さっきキスしたじゃんか? わかるだろ? いちいち恥ずかしい事言うなよ。」
俺はこの言葉を聞いた時、何故だか体の緊張が緩んだ気がした。 別にリンダの気持ちを疑った訳ではないのだが、なんとなくしっくり来なかったのも事実だ。 俺は今までに感じた事が無いほどに落ち着いた気分になる。 俺はリンダを抱きしめたまま聞く。
「約束を果たそう、俺はお前と生きるよ。 お前の事が大切だ、愛してる。」
するとリンダも俺を見て、
「私も約束を果たす、ずっと一緒だよ。 いつまでもね。」
俺達はしばらく抱き合ったまま目を閉じていた。 そしてふいに二人してキスをした。
「行こう、もうすぐ夜が明ける、みんな待ってる。 あと、ヒナの奴にパステルの体を返すように言わないとな。」
そういやそうだな、あいついつまでパステルに入ってるつもりなんだ?
「もしかして変な趣味に目覚めたのかもな? ジュニアモデルをやりたいらしい。」
俺達は二人して笑いながら歩き出した、仲間達が待つ場所に向けて。
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