Tokyo Midnight
Tokyo Midnight【10】
次の日の昼過ぎ。

彩斗さんは私を連れて、どこかに出かけると言い出した。

ゆうべの激しいセックスのあとで、私は眠い目をこすりながら体を起こした。

「そんな格好でいると、また襲うぞ」

彩斗さんはすっかり冷めた顔で、シャワーを浴びて濡れた髪をタオルで拭いている。

バスローブからちらっと見える胸元にゆうべ私がつけたキスマークがのぞいてる。

それを見ると、本当の意味で結ばれたんだなぁと嬉しくなる。

「今日はちゃんとした格好にしろよ」

そう言いながら彩斗さんは自分のクローゼットへと消えていった。
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