ヴァンパイアヒューマン−桜−


そんなミーナの目の色は、すっかり黒色へと戻っていた。


『ミーナ様、今夜は少し冷えますので風邪引かないようにしてください』


ハートは心配そうにミーナに言った。


『わかったわ。わざわざありがとうハート、お休みなさい』


ミーナが笑顔でそう言うと、ハートは笑みを返し、ドアを閉め部屋を出て行った。


『さあ、朝一でハクじぃに会わないといけないから…そろそろ寝ようかな』


ミーナは布団を被り、スヤスヤと眠りについた。





『ルンルン♪』


眠るミーナの脳裏にふと声が聞こえ出した。


そしてミーナは夢を見始めた。


長い金髪のウェーブのかかった白いドレスを着た綺麗な女性が、広いお花畑で一人お花を摘んでいた。



< 48 / 574 >

この作品をシェア

pagetop