青 詩 - a o u t a -
041.或る三月の記憶

あの日の平和な青い空
鳥が明るく唄うのを聴きながら

僕は不可抗力に震える
僕の躯を抱きしめた

窓の外には
何も知らない綺麗に晴れた
空だけがそこには在って

僕は初めて
死にゆく恐怖と生きる歓びを
噛み締めた

そしてきっと僕は
この日を一生忘れないだろう


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