青 詩 - a o u t a -
044.幻

雨の音は、耳に優しい
何もかもを流してくれる

塗り込められた罪と罰
その意識を甘く溶かしてくれる

それは都合の良い幻想だと
君は笑った

幻想だから都合が良いのだと
僕も笑った

雨の音、そして君は
いつだって僕に優しい

それが、すべて
僕が生み出した幻だとしても


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