ハニー×ビター

(16)始まりの場所





「ここらへんで良いか」


学園を出た所で私達は足を止めた


「せっかくやし家まで送るわ」



『えっ、やっそんなんここで良いですよ』


そう言って顔を上げると先輩と目が合った



なっ何か恥ずかしい……



さっき……私、先輩と……う、うわー無理!先輩の顔見られへんよー



顔を下にしてチラッと先輩の方を見ると先輩は顔を背けて目線は全く違う方向だった



先輩も……恥ずかしいんかな……



そう思うと私は何故か嬉しかった



繋がれた手はそのままだった



「いや送るって。あのさ、1つ寄りたいところあるねんけど良い?」



『はい……全然良いです。でもどこですか?』


「ひみつ!まぁ着いてからのお楽しみ。って期待はしたらあかんで」





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