~ The last kiss ~
しかしもう一度あの不気味な音を聞いてしまえば ここから猛ダッシュで
逃げる自信があったので
諦め、幽霊屋敷の奥に進む
――――…
―この時、私は気付いていなかった
ナゼ、扉を閉めた事によって部屋が真っ暗になったのか
この古屋敷は建っている位置の関係で夕日が窓に差し込まれ、いくら木々に囲まれようが真っ暗になる事は…
《不可能だ…》
それに日が暮れるのはあまりにも不自然であった
単純なことも気づけない程に私は精神的に追い込まれていた
恐怖という感情によって……