king×queen
「頼むから…」
「朱莉…??」
「流真みたいにっ…
いなくならないでよっ…」
いなくなられたら…
あたしは誰に…
頼ればいいんだよ。
「いなくならないでっ…」
「朱莉‼」
「怖いんだよ‼」
「いなくなんねぇよ‼」
いきなり感じた…
温かいぬくもり。
それは…
連に抱きしめられてたから。
「連っ…離せっ…」
「離さない‼」
「連っ…」
「いい加減にしろよ」
そう言って欄間のトップが
連めがけて
鉄パイプを振り下ろす。