king×queen
「何…言ってんだよ」
しっかりと
連の方を向こうとすると
「こっち向くな」
そう言われちゃうから、
「……悪い」
そう言ってあたしは
また前へと顔を向けた。
「あんな悲しそうで
全てを失ったような…
あんな顔もう…
見たくねぇよ」
連…。
「あの顔…
させたのは俺かもしれねぇけど。
でも俺は…
もうあの時の朱莉は
見てらんねぇ」
「悪かった」
「謝んなよ」
「悪いのはあたしだろ??
何回謝っても
たりねぇよ…」