king×queen
『無理にきまってんだろ』
そう書いた。
それは…
「俺が喧嘩で…
勝てないって事か??」
そう言うと朱莉は
首を横に振って
『心配するに
きまってんだろ??』
そう書いた。
震える手で。
「お前が怪我するよりは
マシだと思うけどな」
俺はわざと
笑って見せたのに
『いなくなりそうで怖いんだよ。
連がいなくなりそうで』
朱莉がそれを書いたあと
朱莉の顔を見ると
涙を流していた。
「あ…かり??」
何で
泣いてんだよ??
わかんねぇよ、俺には。
今の朱莉の
本当の気持ちが。