Rest of my Prince
■学園祭

├前編

 櫂side
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『学園祭のシークレットゲストはZodiacだった』


その衝撃の事実が過去形になって公に周知となったのは、学園祭間近なある日。


そして。


『たけど諸事情により中止になって、3年のバンドが演奏する』


それが広まったのは、そこから更に数日後。


「うわああああん!!」


芹霞が泣いて、落ち込んだ。


「Zodiac、あたしのZodiac!!!」


芹霞は、俺の家に勝手に貼った…3人組のポスターに頬をつけて泣いている。


「それでなくとも最近、人前に姿を現さなくなったのに~」


「落ち目じゃね?」


「うるさいわ、煌!!! 彼らは永遠、不滅なの!!! 絶対彼らをよく思わない奴らの妨害に…」


ふと。


芹霞と俺の目があった。


「…何だ?」


じいっと俺に視線が注がれる。


まさか…気付かれてはいないはず。


俺が関わっているなんて。


だけど、芹霞以外は判っているはず。


俺が紫堂の力で、彼らを潰しにかかり…一応"良心"なるもので、ほそぼそと活動させてやっていること。

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