Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



車は静かに走り出した。

街中を通り抜け郊外へ向かう。

時間的にも渋滞は無いし…気持ちいい。

いつの間にか海岸通りに出た。

やっぱりプレイボーイの社長様は違うな。

今まで何人の彼女さんと来たんだろう。

そう考えると、嬉しかった心に少し影が射す。


「どうした?具合悪いか」

私の顔を覗き込んでる。

「あ、いえ。何でもありません。大丈夫です」

「……」

「車から降りてもいいですか?」

「あぁ」

車を降りて、辺りを見回し

「いいですね~やっぱり。気持ちいいです」

潮の香りを楽しむ。

「海 好きなのか?」

「はい。高一まで海の近くに住んでましたから」

「そっか」

「社長は?」

「あぁ。サーフィンすっから」

サーフィン?

社長が?

初めて知った。

「まぁ、最近はしてないがな」

「……」

「お前は?」

「サーフィンはしたことないです」

「泳げるんだろ」

「少しなら…」

「今度 泳ぎに行くか?」

「えっ?」

ニヤリと笑って

「お前の水着姿、見たいしな」

「なっ、い、嫌らしい。水着姿なんて見せません」

顔が真っ赤になるじゃない。



< 127 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop