Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「何が『それがいいわね』なんだ?」

ヒ、ヒェ~

顔上げると社長様がいた!

考え事に没頭してたから、気がつかなかった。

…って

し、社長…バスロープ一枚ですか?

濡れた髪をタオルで拭きながら、私を見下ろしてる。

目、目のやり場に困るんですけど!

「うん?」

「な、何でもありません」

「まさか逃げ出そうかと…」

ギクッ!

「ハ、ハハハ ま、まさか」

「ふ~ん」

こ、怖いよ~

「し、社長、早く髪乾かさないと風邪引きます」

「…じゃあ お前が乾かせ」

「えっ?」

ビックリして顔を上げてしまった。

…目が合った。

腕を捕まれ立ち上がらされ、耳元で

「乾かして」

「ヒャッ!」

「クッククク…」

腕を引っ張られ、社長のプライベートルームに連れて行かれてしまった。


大きいベッド!

って ほんとに目のやり場に困る。

「ん」

へっ?

ドライヤーを渡された。

社長は椅子に座り

「さっさと乾かす」

「は、はい」

コンセントに差し込み、乾かし始める。

――



社長の髪、見た目よりも軟らかいなぁ。

ちょっとくせ毛みたいだし。

――



「乾きました」

「ん。…お前も風呂入って来い」

「あ、はい」

これ幸いとばかりに部屋を出、お風呂場ヘ。



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