ガラスの十字架【短編*完結】
ドクン…ドクン……ッ
僕の心臓は早鐘を打つ。
『あの……まず何からやりますか?』
『…あ…っと、じゃあ品出しから…。』
僕はなんとか平静を装おって、彼女に仕事を教えた。
カップラーメンを陳列しながら、僕は横目で彼女を見る。
その視線に、
彼女は気づいて僕を見る。
ドキッ……
僕は慌てて目をそらした。
『……教える相手がこんなおばさんでごめんなさいね、早瀬さん。』
彼女はそう言って、恥ずかしそうに笑う。