ガラスの十字架【短編*完結】
小柄な身長、ふわふわの長い髪……
少し童顔で、可愛い声。
……確かに、
僕の記憶の中にいる19歳の結衣よりは
どこか違うとは思ったけど。
『……いえ、すごく若く見えたんで。…すみません。』
『え?本当に?…嬉しいです。』
恥ずかしそうに照れ笑いする横顔が……
なんだか懐かしいような、
胸が締め付けられるような……不思議な感覚。
その時……
陳列していた僕とせれなさんの手が、
かすかに触れた。