ガラスの十字架【短編*完結】
僕は頭をおさえながら…
ふらついた足でせれなさんの前に立った。
『……早瀬さん?』
せれなさんは驚いた表情で僕を見る。
『………せれなさん、こっちへ来てください。』
『…え?』
『………その人に近づいたらだめです。』
僕の言葉に、男はけげんな表情をして僕を睨む。
……無理もない、
この男と僕は知り合いでも何でもないのだから。
でも
きっと僕とこの男は出会っているはずなんだ。
「前世」で………