好きとごめんのその先に
「誠斗くん、昨日は眠れたか?」
「ええ、ぐっすり。なんたって夕梨亜の隣でしたからね」
「そうか、だったらいい。また来なさい」
「ありがとうございます」
…はぁ!?
勢いよくパパの顔を見た。
案の定、目はすぐにそらされた。
…わたしの中でパパに対する信用がどんどん薄れていく。
我が父ながら、こんなに表裏が違うと逆に関心するよ。
「…ごちそうさま」
はぁ、とため息をつき、まだ途中の朝ごはんを片付ける。
2人がわたしに何か話しかけてきたのを無視して、洗面所に向かった。