好きとごめんのその先に


「…え…大丈夫…?」



動かないわたしを、奏多が覗き込んでくる。



「…っ」



…それさえも怖いなんて…



…どうして……奏多なのに…





「…ッ」



急に苦しくなって、その場に座り込んだ。



「ゆりちゃん…!?」




頭が痛い。



奏多の声が響いて、ガンガンする。




「ゆりちゃん!?一体どうしたんだよ…!?」


「……っ」


「とりあえず、あそこに座ろう…!」



奏多がわたしの体を支えながら、近くのベンチまで連れて行ってくれた。




…あの日の記憶が、蘇る。



ママと過ごした最後の日、わたしが犯した罪が―――
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