好きとごめんのその先に


今日初めて、携帯を開いてみる。



“新着メール1件”の文字に、思わず胸がとくんと鳴る。



忠見さんからのものだって分かっていても、もしかしたらって期待してしまう。



「はぁ…」



そんな情けない自分にため息ひとつ。






いないいないと思いながら、教室の外へ。



…やっぱり、いない。



わたしの視線の先で壁にもたれかかるのは、奏多には似ても似つかない人。



…そりゃそうだよね。



くすっと1人笑い、校門へ。



今日も待っているという彼の元に帰ることにした。
< 299 / 428 >

この作品をシェア

pagetop