好きとごめんのその先に


「そっちに…行ってもいい…っ?」



荒れる呼吸を整えながら、離れた奏多に声を飛ばす。



「うん…っ」



大きく頷くのを見たのと同時に、足を出した。






再び動き出す、わたしたちの歯車。





会いたかった、奏多。



触れたかった、奏多。





…あなたの力強さを、全身で感じたい。
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