びたーちょこれーと。






(霜月に睦月を取られたくないが…両思いなら諦めるしかない)



そう思ったって簡単に諦められない。


かれこれ1年も片思いしている。
簡単にこの気持ちを捨てられるならこんなに長く、切ない片思いしてねぇよ。




「卯月!ラリーやろうぜ!」


師走がタオルを振り回しながら言った。

俺が居なくて奇数だったからか師走が荷物置場に座っていたのだが…。

(気付かなかった…!)



どんだけ睦月に夢中なんだよ!
気持ち悪……。



「あぁ」



ラケットを急いで手に取り、台に向かって歩いた。






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