ガルドラ龍神伝―闇龍編―
幼い頃に両親と死別したナンシーにとって、友人である王女とその父親である国王の関係が羨ましくもあり、また、過去の自分を思い出す出来事のように思える。
他九人の龍戦士達も、リタの後を追って、ランディー王の寝室に向かう。
寝室の扉の両脇には、番をしている魔族達がいる。
「あたし達ははじめての訪問者だから、あなた達の紹介がないと難しいわ」
「た、確かにその通りだね……。
ううむ、どうしようかな?」
ビオラに意表を突かれ、ヨゼフは悩んだ。
この扉の向こうには、魔道族に猛毒を盛られて寝込んでいるランディー王、そして娘として彼のことを先に寝室に入ったリタ及び城の兵士達がいる。
ヨゼフは扉の方へ行き、簡単に彼らのことを説明した。
彼の説明に納得したのか、兵士達は戦士達が名乗るだけで通れるように、手配した。
「どう、ヨゼフ?」
外れで待機していた戦士達のうち、岩龍族のリアスが訪ねた。
「うまくいったよ。
ただし、それぞれ自己紹介をしなきゃいけないけど」
ヨゼフは控えめに声を小さくして、現状を他八人に話した。
「なんだか、面倒だな」
雷龍族のペレデイスは、大義そうに言った。
「仕方ないでしょう。
リタみたいに誰もが陛下の寝室に入れたら、門番の兵士はいらないわ」
ナンシーは、きっぱりと言ってのけた。
ヨゼフは他八人を連れて、寝室の扉の前に立つ。
門番の兵士達は、彼らのことを確認するために、一人一人名前を訪ねる。
「僕は、水龍戦士ヨゼフです」
ヨゼフが名乗った時、二人の兵士達のうちの男性の方が、一本に結った赤紫色の鬣を見て、彼がヨゼフ本人であることを認めた。
「私は、火龍戦士ナンシーです」
ナンシーが名乗った時、男性は二本の三つ編みになっているセピアの鬣や赤い体、そして彼女が持っている小型の斧を見て、彼女がナンシー本人であることを認めた。
二人の龍戦士が名乗り終わった後、彼らは不安げに、残り七人の龍戦士達を見る。
(あの人達、大丈夫かな?
彼らがこの城を訪問するのは、今回がはじめてだから心配だよ)
ヨゼフはどきどきしながら、彼らの様子を見ている。
他九人の龍戦士達も、リタの後を追って、ランディー王の寝室に向かう。
寝室の扉の両脇には、番をしている魔族達がいる。
「あたし達ははじめての訪問者だから、あなた達の紹介がないと難しいわ」
「た、確かにその通りだね……。
ううむ、どうしようかな?」
ビオラに意表を突かれ、ヨゼフは悩んだ。
この扉の向こうには、魔道族に猛毒を盛られて寝込んでいるランディー王、そして娘として彼のことを先に寝室に入ったリタ及び城の兵士達がいる。
ヨゼフは扉の方へ行き、簡単に彼らのことを説明した。
彼の説明に納得したのか、兵士達は戦士達が名乗るだけで通れるように、手配した。
「どう、ヨゼフ?」
外れで待機していた戦士達のうち、岩龍族のリアスが訪ねた。
「うまくいったよ。
ただし、それぞれ自己紹介をしなきゃいけないけど」
ヨゼフは控えめに声を小さくして、現状を他八人に話した。
「なんだか、面倒だな」
雷龍族のペレデイスは、大義そうに言った。
「仕方ないでしょう。
リタみたいに誰もが陛下の寝室に入れたら、門番の兵士はいらないわ」
ナンシーは、きっぱりと言ってのけた。
ヨゼフは他八人を連れて、寝室の扉の前に立つ。
門番の兵士達は、彼らのことを確認するために、一人一人名前を訪ねる。
「僕は、水龍戦士ヨゼフです」
ヨゼフが名乗った時、二人の兵士達のうちの男性の方が、一本に結った赤紫色の鬣を見て、彼がヨゼフ本人であることを認めた。
「私は、火龍戦士ナンシーです」
ナンシーが名乗った時、男性は二本の三つ編みになっているセピアの鬣や赤い体、そして彼女が持っている小型の斧を見て、彼女がナンシー本人であることを認めた。
二人の龍戦士が名乗り終わった後、彼らは不安げに、残り七人の龍戦士達を見る。
(あの人達、大丈夫かな?
彼らがこの城を訪問するのは、今回がはじめてだから心配だよ)
ヨゼフはどきどきしながら、彼らの様子を見ている。