不良狼の一途な溺愛
「あっ、あとさ…俺らが熱を出したり、体調悪かったりして学校を休んだ時も、こまめに見舞い来てたっけ…。」
思い出したかのような声を掛ける陸都君に、比嘉原君はコクコク頷いた。
「そうそう。“ゆっくり休めよ。”とか“これ食って元気出せよ”って言って、コンビニで買ってきた食べ物を置いていったりするんだよな。」
そんな一面もあるんだ…蓮君。
想像すると、なんだか微笑ましく感じてしまい、笑みが零れた。
「普段は、単独行動を好む一匹狼みたいな奴だけど、何かあれば、すぐに気付いて助けてくれる。優しくて心強い存在だよ。」
「俺も陸都と同じだな…。アイツが幼なじみで本当に良かった…って思ってる。」
二人の笑顔に、私は胸が温かくなっていた。